巨大な倉庫と100バーツ


そのドミトリーは簡素な2段ベッドが
2つ置いてあるだけのシンプルな部屋だった。

私がチェックインした時は
黒人のルームメイトが1人。
挨拶したけど目配せされただけ。

私はほとんど部屋にはいなかったけど、
彼はずーっとスマホイジってるだけの様子。

なんだ出不精な人だなあ。
まあそういう楽しみ方もあるか。

午前中の時間を利用して、
チャットやメールのメッセージ対応や
指示をテキパキとこなす。

ポケットwifiと滞在先のwifiがあれば、
オンラインの仕事には
ほとんど困ることはない。

こんな時代に生まれて幸せ。
もっと上手くなりたい。

正午前になってちょうど黒人が起き上がった。
軽く挨拶すると相手も応じて来た。

アフリカから来たらしい。
来月行くよと言ったらちょっと話が弾んだ。

th の発音が大きな「ツ」になってて
最初は発音が聞き取り辛かった。

bothの発音を、ボツって言うもんだから
そこだけ凄く特徴のある発音だ。

母国語に影響受けて色んなクセが
出るんだなあと感心してたら。

「少しくれないかな、その。100バーツ。」

急に彼が私にそう懇願してくる。
何。カネをくれ??

ちょ。。タカられたー!(゜Σ゜)
いや無理。何言ってんの。

50バーツでもいいんだと言うので
テキトーに受け流してたら
オーナーとおぼしき西洋人男性が
ノックして入ってきて彼に時間だと言う。

え、なに今日がチェックアウトなの君。
んーまあしょうがないなあ。

グッドラックっつって100バーツあげた。
日本円換算で約300円。

お金を受け取ったら彼は素直に
チェックアウトを済ませた。

私は10バーツ払って洗剤を買い、
30バーツで洗濯機を回し始めた。

黒塗りの車がドミトリーの駐車場に着く。
おや、来ましたか。

タイに17年ほど住んでいて、
現在は広大な土地で不動産の開発を
始めてるという現地在住の日本人。

こちらでタイ人向けの貿易ビジネスも行ってる。
主に物流関係に強い人だった。

駐車スペースありますよと言ったら
直接車で迎えに来てくれたんですよね。

そこから20キロぐらい離れた街へ、
私を視察に連れて行ってくれる予定になってた。

洗濯機の前でボタンをにらめっこしてる私に
ちょっと呆れた様子で近づく彼。

「いやーこんな所にいらっしゃったとは。。」

こゆとこ住むの経験ないんですか?と聞いたら
すぐ部屋借りたので自分は経験ないですと言う。

あ、そうなんだ。じゃ行きますかと
車に乗り込んだら例のアフリカ人が
敷地内のベランダに所在なく
腰掛けてるのが見えた。

うーんさすがにここは低ランクすぎたかな。
私のパソコンもスマホも高いやつだし。
次回以降はもう少しグレード上げよう。

そんなこと考えながら車の中で
タイでのビジネスの話をした。

工業団地ができた10年前、
日本人がたくさんやってきてこの国は賑わい、
建設ラッシュとブームが起こった。

その日本人頼みの街の収入も一巡して、
これからはマネージャークラスで家族持ちの
タイ人を相手にシフトする方向性に変わってる。

日本の商品が並べられてる
倉庫の写真を見せてもらった。
巨大な倉庫に並ぶ品々。

こんな世界があったのかと目を丸くする。
今回は相当にたくさん新しい経験を手に入れた。
なんだか色々と組み合わせられる予感がする。

今は渦中だから、日本に帰って1人になって、
ゆっくり頭を整理したい。

もうすぐ、帰国。


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エグゼクティブクラブ代表の吉田です。 エグゼクティブクラブは9年に及ぶ実績を元に多数の成功者を輩出し、 14,000件以上に及ぶメール相談実績、2,700有余名以上の歴代会員サポート実績、 マニュアル・コンテンツ総数3300ページ以上、10名以上の講師陣によるサポート体制、 業界最大級の海外販売・個人輸出の会として、 あなたに的確なアドバイスをさせていただきます。

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