キイ・・とセキュリティゲートの鉄格子が開いた。
ホントはガードマンと話しをしなければならないが
タイミング良く住人が外へ出る所で扉が開いた。
決まり文句の挨拶をすると相手も返してくる。
「あらあなた日本人なの?」
はい、いやちょっとここの
部屋を内見予定で。すいません。
「じゃ、あたしの家も見てってよ。連絡頂戴。」
そう言われて電話番号を交換する。
なんてこった。エージェントじゃなくて
オーナーと直で話しをすることになるなんて。
ベトナムから戻ってすぐにまた
こちらでの家探しを再開した。
ここ数日、頭が痛い。
まるで、隕石がガンガンぶつかって来るような
新しい刺激でドーンドーンと繋がっていく。
それを繰り返して惑星になるぐらいの衝撃。
今までになかった、英語の情報がどんどん入ってくる。
あの女の子は・・、何の絵を書いてたんだっけ。
うう。頭が痛い。
来週一度日本に帰るし、本格的に住むのは
6月とかになりそうなので、今すぐ決めなくてもいい。
いろんなコンドを見て回ればいいか。
みんなWhatsappを使ってることも分かったし、
もう即レスぐらい返事が早い。
だったらイチイチ電話しないで
Whatsappで予約すればいいじゃんと思って
パパっとコンタクトに追加してテンプレ文
貼り付けたらどんどん返事が返ってきた。
あーこっちの方が便利だし早いじゃん。
すぐに3件ほどアポイントが取れた。
前に誰が住んでたかとかオーナーが何人かというのも
特に家具付きの部屋を決めるときには重要ぽい。
日本人が住んでた部屋は確かに
ラグジュアリで支度品もなかなか素敵。
インド人の医者が住んでたという部屋は
やっぱなんかこう、薄暗いというか。。
部屋の値段を聞いて、検討すると言って解散する。
時間にして大体30分から1時間ぐらい。
よくこんなにしゃべってるもんだな私も。
最近では映画も少し字幕なしで見れるようになってきた。
海外に住む時の家探しなんて
どうやってするのか想像もつかなかったけれど、
今ならできる、自信がついてきたのを感じる。
そして3件目の内見が終わって、
物件オーナーにSMSを送信する。
「じゃまた扉のところで」
そう言われたのですぐに向かって、
また同じエリア内に入っていった。
「私達、引っ越したいのよ。」
この家を買ったんだけどまだ次が決まらないらしい。
直前に内見した部屋と広さはあまり変わらない。
私は家具付きが良いので、あとは
値段との折り合いだけだ。
「1.2ミリオンでいいわよ。」
うん、聞こえたけど言ってる意味がわからない。
えっとスマホの電卓に打ち込んでもらえます?
あはは、あたしもいくらだか上手く言えなくて。
えへへ、そうですよね。
1,200,000よ。
これ、米ドルじゃないからね、
シンガポールドルだから。
(だからおトクなのよ)
賃貸のつもりなんだけどなあ。
あれこのオーナー私に買えって言ってるもしかして?
なんか変な空気を途中から感じて早々に撤退。
あはは、そうですよね米ドルじゃないですよね。
じゃまた帰って家族と相談してまた連絡しますね。
笑顔で挨拶をして家を後にする。
えーと日本円だといくらなんだろ。
いち、じゅう、ひゃく、せん・・。
出ました、なんと1億円。
まあ、おトクですね・・って
買えるかアホー!(゜Σ゜)
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