「そうか正体は、お前らか。」
海外販売をしてると中国人セラーの存在が目につく。
昔から見てはいるけど、その動きは年々組織的で、
かつ、機動的な動きに変貌し始めている。
日本人がやらないような無茶をして
消えていくセラーも多かったけれど、
最近かなり高度なスキルを持つセラーが現れた。
いったい、何が起こってるんだろう。
GoogleもLINEもFacebookも遮断してる中国は、
ITも遮断してるものだと思い込んでた。
だからIT後進国のイメージがあったけど、それは違う。
Googleの代わりに百度、LINEの代わりにWeChatなど、
国産のツールが数多く生み出して、
13億人をカバーする独自の経済圏を作り上げていたんだ。
ITはもはや、あって当たり前のものになっている。
問題は、どう活用するかだ。
そこにいち早く着目したのが、
ジャック・マー率いる阿里巴巴集団(アリババ)だ。
彼らは官民連携で「タオバオ村」を生み出した。
そのうち1つを見に行ったけれど、
村だというから、ほったて小屋を想像してたのに、
ビルが並び、ポルシェも停まってるぐらい
かなり整備された「街」だった。
タオバオを中心に営業してるオンラインショップが
全村に100件以上あり、売上が1000万元、
つまり2億円以上ある村を行政単位としてる。
なんと、その村が中国全土に2014年度末時点で
「212箇所」も存在しているんだから青ざめる。
売上2億円以上の街が212箇所だよ!
しかも、大学の研究機関や商品を提供するお店、
発送業務を行う集積所など、サポート体制も整ってる。
かなり恵まれすぎてる環境だ。
売上のトップ10位などが壁に張り出されて表彰され、
ネットビジネスを教えるスクールがあって
初心者でも手厚い研修を受けることが出来ている。
日本で、ネットビジネスをしてる人達が
集まって街を作ってるなんて聞いたこともない。
さらには国内だけでなく、このタオバオ村から
eBayやAmazon、Estyや世界中のグローバルな
プラットフォームへどんどん進出しようという
スローガンまでタオバオ村のビル壁に刻まれてる。
タオバオ村の原型は元々農村地帯だったのが
大儲けした人が続出したことで急激に拡大してます。
首相が訪問するほど、国も力を入れています。
彼らが、中国と世界を繋ぐネットハブだ。
ここに商品が集まり、そして出荷される。
これはもう、とてつもない成長スピードなので、
私達の感覚がまだ「中国=新興国」というイメージが
拭い去れない気持ちは分かる。
他の国の人には申し訳ないけれど、
黄色人種の中では日本人が一番だという自負があった。
だけど今は、フラットだと思わなくちゃいけない。
そしてあなたには、今日から意識を変えてもらいたい。
今、日本は世界中から見て割安な国に見えている。
だから、今まで世界に奪われてた仕事が
これからどんどん戻ってくるだろう。
世界地図を見た時の選択肢は広がった。
そして、日本は世界中から求められる存在になる。
稼ぎどきだ。
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