所得倍増計画。
それは1961年から池田内閣の下で
実施されたことで有名です。
この号令の下、日本人は一気に豊かになり、
年平均11%を超えて所得が増え、
当初目標より数年早く倍増を達成。
1億人近い中間所得層を作り上げたと言われています。
そして日本は名実ともに先進国となりました。
そして中国も同じく、2020年までに
国民所得を倍増させると発表しています。
そしてそれはつまり、国民の生活水準そのものを
上げようとしていることを意味します。
国民の生活水準が向上した後、
日本はプラザ合意が行われ、
高すぎるドル相場の安定化を図るため
円相場は1年で2倍の円高になりました。
所得が2倍になって、通貨が2倍になった日本は
そのままバブルへと突き進んでいきます。
つまり、今の中国の「爆買い」と
日本の過去にあった「バブル」が
完全に一致しているということ。
さて、人が収入が増えたことを実感するのには
意外と時間がかかるものです。
私の今までを振り返っても10代、20代は苦労しました。
収入は増えても仕事も家庭も忙しかったので
使うヒマもなかったし、必要最低限のもので済ませてました。
ところが、ふと落ち着いた頃に少し余裕があることに気づきます。
あなたにもそんな経験があるんじゃないかな。
そして一度上げた生活水準はなかなか下げられない。
田舎から都会に住むようになったら、実家にはもう帰れない。
ワンルームからマイホームへ移ったらもう戻れない。
軽自動車からワンボックスカーになったらもう辞めれない。
これを習近平国家主席は「ニューノーマル(新常態)」と呼んだ。
日本を抜き去り、世界第2位の経済大国になった中国は、
いわゆる思春期時代を通り抜けて、子どもから大人に成長した。
いや、思春期最後の荒ぶれが今の中国かもしれない。
バブルを経て、日本人は大人になった。
法律が整い、窮屈になって、年寄りが増え、
社会保障が整い、安全安心の退屈な国になった。
こうなっちまったらニューノーマルどころか終わりだよ。
中国は輸出だけでなく輸入量も増え、
所得倍増計画によって、いよいよ中国の一般消費者の
嗜好が洗練されて、欲しいものを買うようになった。
この3年で、明らかに中国庶民の価値観が変わった。
今の中国には、まだまだ抜け道や荒削りな所がたくさんあって、
一般人がウズウズしている感じが凄く伝わってくる。
獲りに行くなら、いましかない。
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