東京ギフトショーで私が唸った日本の強みと世界で戦う戦略


「サーバーが落ちちゃって、全然買えないの。」

私の中で明確な答えが出たのは、
終了間際の館内に、蛍の光が大音量で
響き渡った直後の事だった。

スタッフから先日受けた報告の電話の内容が、
耳の中で同時にリフレインする。

昨日はギフトショーに行ってきました。
日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市。

私にとってそれは、入ってみるまでは
ただのヒマ潰し。ネタ探しに過ぎませんでした。

私自身はギフトショー自体には昔一度行った程度で、
最近は海外の展示会を回ることが多かった。

カタコトでしゃべって見て回っても何もわからないので
日本のギフトショーに行って用語を覚えてこようかなと。

事前に私も行きます!と個別に声を
かけてもらった4人で会場内を回ることに。
(お断りした方すいません)

1人は耳にインカムをつけて、電話で
常に問屋と商品の交渉を続けていた。

以前会った時と目つきが違う。
なかなかの手練に成長していた。

あとの2人は商品を見るというより
私の目線の先を見るために来たんだって。

こういう見本市に参加するためには、
ボケっと眺めるだけでなく、自分なりの
ポイントを決めて入ることが必要です。

落し物を探すときと要領は同じ。
見つからないかもしれないと思えば見つからないし、
ここにあるはず、と当たりをつけると見つかりやすくなる。

1.卸はやってますか?
2.ロットはどのくらいですか?
3.上代、下代は?

まあ聞くことといえばこんくらい。

私は、Made in Japanを探しにきました。
Made in Japanってなんだろう?

最近は中国に行くことやビジネス実践者と
関わることが多いので、中国の事情はよく知っています。

職人の技が光るような丁寧なモノ作りや
技工を凝らした商品にはMade in Japanを
掲げているところが多い。

得てして大抵は伝統工芸品であることが多くて、
私はあまりその辺りは得意ではない。

研磨や加工が必要な業務用機器のが面白い。
そうするとそれはギフトショーとはあんま関係ない。

そういった商品以外は日本企業が出しているけど、
製造は9割方、中国やアジアの地域で行われたもの。

もちろん中国にあるものと比べると作りは
本当にしっかりしてるけど、日本では珍しくても
アジア諸国でゴロゴロ転がってるようなものばっかり。

100均からブランドモノまで、
日本製の物は本当に見かけなくなった。
わざわざ日本で作る必要もないよね。

Made in Japanはどこに行ったのだろう。。

モノ作りをするなら、日本で作っちゃいけないのかな。
会場に入ってからジグザクにブースを歩きまわって、
私は首を傾げる時間が長く続きました。

休憩が終わって、最後に訪れたのがグッズ系のブース。

そこには海外でもよく売れてる国内メーカーの品が
ズラリと並んでいるブースがあった。

ウチのお客様の中で、フィリピンのお客様が好んで買うんだけど、
ここ数年でこの商品を扱って、御殿が建ったという
社内では有名なグッズだった。

「OEMやります。」と書いてあった。

OEMという言葉は見本市でもたくさん見かけるようになった。
どうせ中国で作らせるんでしょというヤツだ。

もちろん製造は中国だ。
だけど、ここは「コラボ」という形を取る。

つまり、商品のブランド名はそのままに
オリジナルのデザインを当てて販売する
権利を差し上げますよと。

ミニマムロットは6000個から、
製造原価は500円。
てことは300万円からのスタートになる。

もちろん、メーカーのショップでは売ってくれない。
自前の流通経路で売る必要がある。

メーカー側からすれば、OEMをすることで
新たな販路を拓くことができる。

OEMの発注サイドから見ると、
長年築き上げたブランド名をそのまま使って
売ることができる。

これだ!と思った。面白い。

海外でノンブランドOEMをして
日本に持ってくる人達の何が一番
大変かというと、ブランドの構築です。

自社ブランドとしてOEMした商品は、
機能は揃っていても認知度が圧倒的に足りません。

ゼロから広告費を掛けてブランディングをする必要があります。
これは思っている以上に時間も手間もお金もかかります。

ところが日本的OEMの場合は、
ブランド価値も一緒になってついてくる。

あとはターゲット層に合うデザインや機能追加を行うだけ。
製造もメーカーサイドが海外の工場を抑えている。
納期までは約5ヶ月間かかる。これは結構長い。

限定○○本。当たれば発売直後にサーバーが落ち、
販売終了後はプレミアが付く。SMSでシェアされ続ける。
ブランド力に乗っかって売る相乗効果は非常に高い。

確かに去年OEMされた絶版商品を見たら
十分サヤが取れる状態でプレミアがついていた。
しかも企業のロゴ入りで。

しばらく歩くと、今度は別の企業が出店していて、
別のグッズのOEMでコラボグッズを大量に作ってくれてた。

なんとインバウンド専用にコンセプトを固めてある。
金色だったり緑色だったりをたくさん使ったデザインだ。

日本では売れないけれど、世界では売れる色。
免税店さんに卸しますよと。

これは流石だなと私も唸った。

21世紀のMade in Japanは、ブランドのことだ。
日本人の品質クオリティ、長年商品に掛け続けてきた
広告費のことだと感じた。

それは、製造原価に上乗せしてでも買う価値がある。
なんだか少し、ホッとして私は会場を後にした。

私の視点の先を追いかけていた残る2人は
終始無言でどうやら感心してくれたようだ。

「見ている景色が全く違いますね。。」

会場のそばにある居酒屋で、私はこう続けた。

「いや、実はもっと面白いことがあってさ・・」

私には言葉が足りなかった。
もっともっと、出来ることがある。
結局、3日連続で帰りが深夜になった。

ギフトショーは、明日まで。

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エグゼクティブクラブ代表の吉田です。 エグゼクティブクラブは9年に及ぶ実績を元に多数の成功者を輩出し、 14,000件以上に及ぶメール相談実績、2,700有余名以上の歴代会員サポート実績、 マニュアル・コンテンツ総数3300ページ以上、10名以上の講師陣によるサポート体制、 業界最大級の海外販売・個人輸出の会として、 あなたに的確なアドバイスをさせていただきます。

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