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メイドさんにいますぐ出ていくと言われ、泥沼に


「ねえ、これどうする・・?」
「どうするったって・・、困ったね。」

来て初日の時点でもう辞めると言い出した
メイドさんに目がパチクリしながらも、
何をどうしていいか分からず日本語で話し合う私達。

彼女には日本語は理解できないので、
普通のトーンで真剣に話し始めた。

「エージェントに送り返してください。
 そして新しい人に変えてもらいましょう。」

「いや、そんなこと言ってもあなたの給料は
 もう前払いで1ヶ月分払ってあるんだよ?」

メイドさんを雇うときにはエージェントに支払う
手数料や保険、1ヶ月分の給料先払いが必要で、
かつパスポートを預かってビザを発行し、
生活の面倒から風紀を守るために行動を監視するという
雇用主側にはとても重たい義務がある。

それを破ったらどうなるかは、
当然彼女も知っているはず。

彼女は母国に3人のお子さんがいて、
学費が払えないので学校に行くための
資金を稼がなきゃいけないと聞いていた。

働かなきゃいけない境遇なのに、
働きたくないとは一体どういうことなんだろ??

そして彼女はお皿を片付け始めた。

キッチンに戻って普通にお皿を洗い始める。
ここには居れないのにお皿を洗うのなんで?

そうこうしてたら娘がそーっと近づいてきて、
メイドさんに甘えたがる仕草を見せた。

「ごめんパパ達大事な話ししてるから
 シャワー浴びたなら歯磨きしといて?」

「うん、でも髪の毛・・」

「いやちょっと今日はムリかも・・」

「あ、私やりますよ。」

私の声を遮って、彼女はいそいそと
うちの娘の髪の毛を拭きにリビングから
洗面台がある方へと歩いていった。

???

ますます分からない。
そしてちょっともう怖い。

「これどうする?あの人に聞いてみよっか。」

妻が同じコンドミニアムに住んでる
日本人夫妻に電話をして助けを求めた。

10分で来るというから
すいませんと言いながら話を聞くことにした。

「事情はわかりましたよ。」
「どうしたら良いんでしょう?」
「うーん、まずは様子見てもらうように言うかな。」

もうとっくに寝る時間になっていて、
ずいぶん振り回されたのでクタクタになってた。

1時間ほど日本人夫妻と話しをした後で、
私達はもう一度、メイドさんと話し合いの場を設けた。

「ノーラ、ちょっとこっち来て。」
「イエス、サー。」
「あのさ、気持ちはわかるけどまだ初日じゃん。」

言葉がうまく出てこない。
だって英語だもの。

アンスピ!サボらなきゃよかったよ。
tmhs.me/lp/enspi/…

基本的に、炊事洗濯ぐらいの指示だったら
別に英語力なんてなくたって「あれ」とか
「それ」とかジェスチャーレベルで通じるでしょ。

そう軽く考えていたんだけど、
こういう交渉とか説得になってくると
途端に上級者レベルの語学力が要求される。

ネットビジネスも平常時は翻訳英語で問題ない。
だけど「もしも」の時は、確実にしゃべれた方が
確実に有利な状況に持っていける。

普段はなんとなくで済んでるから
続かないんだけれども。

「だから・・あの・・続ける、しよう。」

そんな言葉を投げかけてギブアップし、
隣で待っててくれた日本人夫妻に
目で助けを求めた。

ご主人が満を持して登場。

あまり良くは聞いていないけれども、
彼は大規模で世界的なM&A等の
企業案件を手がける優秀なビジネスマン。

いきなり流暢な英語で畳み掛けた。

「君はね、この夫婦を尊重する必要がある。」

「分かってます、サー。」

「まずは雇用主に認めてもらうこと、
 自分の主張はその後だよ。」

「はい、でもあそこじゃ眠れないんです。」

「まだ初日でしょ。しばらく働いてみればいい。」

「できません。」

ヒアリングは伸びてるので、
なんとか聞き取ることは出来る。

しかし、この旦那さんかっこいー。
これがホントのエグゼクティブだな。。
それにひきかえ、私と言ったら・・。

ため息をついていたら、ご主人が私に
日本語でこう話し掛けた。

「ここまで頑固な人は初めてだね。
 もう次を探したほうがいいかも。」

「そこまでです・・か?」

「僕らには理解できない感覚だけど、
 彼女には部屋が一番の優先順位で
 彼女にとっては大事なことなんだろうね。」

「リビングに寝かせりゃいいのよ。」

奥様がこう声を掛ける。
犬のしつけと同じ、と言った人だ。

それはちょっと人権的に・・と密かに
思ってた私もさすがにこのザマなので何も言えない。

初回にして初日にして一番アカンやつ。
人を見る目の無さに自分自身で幻滅した。

あー面接頑張ったのになー。
もしかして英語が下手くそだったから
勝手に勘違いしちゃったのかなー。

そんな風に反省をしていると、
ご主人はこう付け加えた。

「吉田さんは3つの選択肢を持っています。」

「・・はい、なんでしょう。」

「1つ目は、1ヶ月分の給料を払ってるから
 その間は居てもらいつつ、次の人を探す。」

「お金は戻ってこないってことですか?」

「うん、でもこうなった以上何かされると大変だよ。」

「仕事サボったり、子供に手を上げたりとか・・?」
「飛び降りとかされたりね。」

飛び降りーー!!(゜Σ゜)

そっちーーー!?
そっちの方面でしたかーーー!?(゜Σ゜)

「2つ目は、Webで彼女のVISAをキャンセルして、
 2週間以内の特別期間を設けて次を探してもらう。」

「2週間後には彼女はシンガポールに
 いられなくなるってことですね?」

「そうだ、でもVISAがある限り雇用主に責任があるから
 ムリなら早めに切ったほうがいい。」

「3つ目は、国へ帰るチケット買ってから
 30分以内に出て行けと言って追い出す。」

メイドさん達は多額のローンを抱えながら
働いている人がほとんどで、かつ国を追い出されると
新しい雇用主が見つかるまでシンガポールには
入国ができなくなるという厳しいルールがある。

それを言うと、ほとんどの人が泣きながら
それだけはお止めくださいと懇願するのだそうだ。

とはいえ、本人都合で辞めたいというんだから
これはもう、いかんともし難い。

「初日だしさ、もう少し頑張ってみない?」

「No!いますぐ出ていきます。」

「いや、私が雇用主だし、
 あなたのパスポートも持ってる。
 だから今日の今日ではムリなんだよ。」

「分かりました。じゃあ明日にします。」

「本当にいいの?大丈夫??」

「はい、家族は好きです。でも寝れないです。」

「・・・。わかった。今日は夜も遅いし寝よっか。」

夜も更けてきたので、ここで一旦解散し、
私達はマスタールームに戻ることにした。

「明日はちゃんと朝、子供の見送りさせるんだよー」

頑張ってね、と奥様が妻に声を掛けてくれた。
うん、わかったと返事をする妻。

日本人夫妻を見送った後、私達はメイドさんを
最初に案内したメイド部屋に下げた後、
各部屋の鍵を締めて警戒することにした。

「まさかこんなことになるとは。」
「あれ、これ鍵どうやって閉めるんだっけ?」

他人が住むということはこういうことかと
苦笑いしながら扉の鍵を1つ1つ締めていく。

「あ、パソコン!」

ノートパソコンや小口の現金も
部屋に入れて、ようやく深夜近くに
私達は寝床につくことが出来ました。

「なんかカサカサいってるけど、起きてるのかな。」

不安そうに妻がメイド部屋の方を指差す。

「明日エージェントに電話するけど、
 上手く言えないかもしれないから
 メールで事前に伝えておこう。」

妻はスマホの画面を眺めながら、
平文でポチポチ英語の
長文メッセージを打ち始めた。

おいらムリ。。
アンスピ!頑張っとけばよかった(2回目)
tmhs.me/lp/enspi/…

それで一段落ついたところで記憶がなくなり、
気がついたら朝になっていたのでした。

しかし、翌日事件が起きたのです。

続く。


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エグゼクティブクラブ代表の吉田です。 エグゼクティブクラブは9年に及ぶ実績を元に多数の成功者を輩出し、 14,000件以上に及ぶメール相談実績、2,700有余名以上の歴代会員サポート実績、 マニュアル・コンテンツ総数3300ページ以上、10名以上の講師陣によるサポート体制、 業界最大級の海外販売・個人輸出の会として、 あなたに的確なアドバイスをさせていただきます。
1年 ago by in ビジネスマインド. You can follow any responses to this entry through the | RSS feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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