能をつかんとする人、
「よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。
うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、
いと心にくからめ」と常に言ふめれど、
かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。
徒然草の中の一節です。
> これから芸事を身につけようとする人は、
> とかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。
> こっそり練習して、ある程度見られるように
> なってから披露するのがカッコいい」
> と言うものだけど、そういうことを言っている人が
> 最終的にモノになった例はひとつもない。
いまから700年近くも昔の本だけど、
今も昔も人の本質って変わらないんだなと。
チャンスがあったら始めよう。
もっと上手くなってからみんなに知ってもらおう。
そんなこと考えてる間にやる気が失せるよね。
ビジネスも勉強も、バランスが大事。
インプットをしたらアウトプットしなきゃいけない。
本を読んだら実践しないといけないし、
実践したら、その結果を人に見てもらわなきゃいけない。
未だ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、
毀り笑はるゝにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、
天性、その骨なけれども、道になづまず、
濫りにせずして、年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、
終に上手の位に至り、徳たけ、
人に許されて、双なき名を得る事なり。
> まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くて
> ベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑われて、
> それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、
> 特別な才能がなくても上達できる。
> 道を踏み外したり、我流に固執することもないだろう。
> そのまま練習し続けていれば、そういう態度を
> バカにしていた人たちを遙かに超えて、
> 達人になっていく。人間的にも成長するし、
> 周囲からの尊敬も得られる。
たくさんの試練を乗り越えてきて今思うのは、
苦難がある時こそ逃げちゃダメだということ。
むしろ、いまの環境で
気楽だと思った時は逃げてもいい。
負荷のある環境に身をおく事こそ
成長のベースを上げることに繋がるし、
年甲斐もなく、大人げなくと考えずに
若い人やその道の達人と積極的に交流することが大事。
天下のものの上手といへども、始めは、
不堪の聞えもあり、無下の瑕瑾もありき。
されども、その人、道の掟正しく、これを重くして、
放埒せざれば、世の博士にて、
万人の師となる事、諸道変るべからず。
> いまは「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、
> 最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった。
> それでもその人が正しく学び、
> その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、
> 多くの人がその教えを授かることが
> 出来るようになった。どんな世界でも、同じである。
初めてのことをする時には、私も
今だって恥ずかしい思いをする。
そこに身をおきたいと思うようになる。
成功者がみんな自分のことドMだって
言うのはそんな理由からですね。
私に唯一、非凡なところがあるとすれば、
それは続けられるというところ。
そんな私ですら、危うい時がありました。
天下に並ぶ者なし、と言われたければ
屈辱に耐え、学び続けること、
そして完璧じゃない自分を晒し続けること。
私があなたに、伝え続けているように。
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