給与.jpのビジネスニュース第56号


p>おはようございます。給与.jpです。
前回より続いているノンフィクションドラマ。
第4話は昇給、昇格のひみつについてフォーカスしています。
第5話目以降もお楽しみに!

(本編は毎週1回配信です)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第4話 ~昇給、昇格のひみつ~
────────────────────────────────────

2月。僕は、後輩達にスノーボードに誘われた。

雪国出身の僕は多少のブランクがあってもそんなものはものともしない

自信があった。

プライベートは仕事に関わる人間とはコンタクトはとりたくなかったが、

本社勤務で入社以来一緒に働いてきたやつ等だ。

部署が変わり、上司も変わり。

流動的で流れ者の僕にも同期や先輩、そして後輩がいて、

それは大学時代の仲間と同じ、

変わらず続いていく関係だと思っていた。

事件が起こるまでは。

「篠田さん・・・。篠田さん、聞いてますか?」

ん・・・?僕のことか。

「さっきから全然人の話、聞いてくれないじゃないですかー、

篠田さんの悪いところですよ。」

余計なお世話だ。

「ところで、今度の昇格試験、受けるんですか?」

昇格試験。今までわが社にはその前例がなかった。

今回会社が合併し、

従業員数も大幅に増えて大きな転換期に差し掛かっている。※

地方に所属している僕はまったくと言っていいほど気楽なものだったが、

それでも解約や品質が下がっているという

クレームが極端に多く上がってきている。

会社も、「法人」と言うくらいだから、一人の人間に見える。

急旋回した大きな船が、

慌てふためいて今まさに正面の岩に激突しそうなサマを、

私は運が良いのか悪いのか、直面している気がした。

「ウチの会社ってこういうの、出したもん勝ちじゃないですか。

それならいっぺん、挑戦してみようかなって思うんですよ。」

へえ・・・。僕は御免だ。と思っていた。

昇格試験を受けたら、今より更にステップアップしたいですか?と聞かれる。

ハイ、と答えたら、

今よりもっと厳しい仕事にも耐えられますか?と聞かれる。

ハイ、と答えざるをえない。

でも・・・、後輩が先に出世するのって・・・、辛いだろうな。

そう思って、応募の直前に提出することにした。

家に帰って、彼女に言ってみた。

実は社内恋愛だ。同期として、そして彼女として。

ずっと苦楽を共にしてきたかけがえのない存在だ。

彼女は昇格試験の存在をまだ知らされていなかったようだ。

「え?そんなのがあるの?私のところにはまだ連絡きてなかったよ?」

ああ、回覧もどうせ遅れがちだったんだろう。

本社は社内の回覧ひとつも満足に回せない状況だ。

「じゃあ出してみるよ、せっかくだからね。」

せっかくという言葉が彼女はお気に入りだ。

何かにつけて、彼女はせっかくという言葉を多用する。

誕生日が来ると、せっかくだから。

3連休があれば、せっかくだから。

たまに勘弁してくれ、と思うこともあるが、そんな彼女が好きでたまらない。

かくしてスノボの後輩、僕の彼女、

そして僕はみんな揃って昇格試験の応募メールを

期日までに揃って提出した。

そして、ここから僕は混乱の渦に引き込まれることになる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(※)クライアントからの質問事例
────────────────────────────────────

Q.吸収合併されました。今後の評価が気になります。

定義:会社が会社を買うこと。

1.これは経験則ですが、

企業の人事考課を手がけて思うことは、

吸収された側の人間に対しては、大きな評価を与える場合、

相当の理由がいるということです。

2.合併にも対等合併と吸収合併の2つがあり、

前者の場合は合併された側にも得意分野があり、

意見を言える立場なので社内の人事においても

対等な立場で評価されるケースが多い。

3.しかし、後者の場合、

そもそも赤字の会社を引き取って吸収元のノウハウをテコ入れして

顧客数を増加させることが目的であるケースが多く、

我々の立場から言えば短期的に見れば横ばい、

長期的に見れば合併後の給与体系の統一等の名目で

実質賃金が減少する傾向にある。

4.人事担当者の目線から見ても、

役員に報告するための材料として賃金を上げる提案はしずらく、

私が人事考課を担当した企業でも、賞与水準と退職金計算で非常に揉めた。

5.要所に配置されている立場でなければ、

まず自身の給与明細を確認の上他社水準と比較検討された方が良い。

★給与.jpのホームページ

9-4.jp/…

★給与.jpのメールマガジン

www.mag2.com…


The following two tabs change content below.