素直なところ。


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「お客様は神様だ」っていう言葉は日本ではよく聞かれる言葉で、

飲食チェーン店に入ったときでも「いらっしゃいませ」という言葉に対して

「こちらこそ」と返事をする人はいないと思います。

ところが海外に出ている日本人の方に話しを聞くと

「こちらではお客様は神様じゃないですからね」

というセリフをよく聞きます。

時間に遅れたり、営業時間の30分前に店が閉まるのが当たり前。

融通が利かなかったり、売るのを断られることもしばしば。

バカンスのシーズンになると2週間以上の長期休暇を取ることがあったりで

全く連絡が取れなくなって困ることもあります。

ちなみに海外では、バカンスシーズンは自宅を全て開放して友人に貸して

自分も家族連れで友人の家に泊まりに行くということをするそうです。

こういったことも日本ではあまり考えられない習慣ですね。

売り手と買い手の垣根の深さもあまり感じないことが多いです。

日本では「何かお探しですか?」と声を掛けても

無視されてしまうことが多いですし、私もどちらかといえば

そういう対応をしてしまいがちでした。

でも、海外では「May I help you?(何かお探しですか?)」と聞いたら

必ず何かしらの反応が返ってきますし、もし購入しない場合でも

買わない理由や後でまた来ますなどの返事はしっかりと返してくれます。

「売ってくれてありがとう。」「素晴らしい商品を扱っているね。」

そういった言葉を聞くことができるのは海外販売ならではの醍醐味だし、

それは私にとってはとても新鮮な出来事でした。

買い物を楽しむ、という感覚も日本人とは違うように思います。

「お互い様」という気持ちがあるからこそ、

お店が早めに閉まっても怒らないし、それに合わせようともしない。

ネット上でも私の英語のスペルミスを訂正してくれた人や

もっと良くしようと協力してくれる人がたくさんいました。

今では本業のビジネスはもう人に任せてしまっているので

こういったことがあったという報告はあまり受けません。

パーソナルで1対1の関係だったからこそ生まれたんだと思います。

それは、あなたにとっても大変な強みだと思いますし、

企業として大きなビジネスをした方が良いということでもありません。

むしろ、あなたが直接やりとりをしていることで絆も深くなりますし、

よりハートフルな関係になれるような気がします。

日本人には売り手と買い手でハートフルな関係っていうのは

あまりしっくりこない言葉かもしれません。

ただ、海外販売においてはそういった出来事はごく自然に存在します。

売り手の立場としては、海外の人の感覚がそうであったとしても

買い手の立場に立って取引をすることで喜ばれることが多いので

日本式の販売方法は、間違っていないと思います。

ただ逆の立場。買い手の立場になってみると、売り手側の苦労って

分かっているかと言えば、そうじゃなかったと

思うところがたくさんあります。

「こんなサービスがあれば良いのに。」「探し物が近くで買えないだろうか。」

そんなときに、たまたま売っているお店を見つけたら海外の人はすかさず

「本当にありがとう!」と感情で表現します。

そうでなければ相手にされなくなったり、すぐにお店を閉められてしまう。

モノが当たり前に溢れている日本とは考え方が真逆なのかもしれません。

素直に感情で表現していきたいなって、そう思います。


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