冷静と情熱のあいだ


んて素敵な描写なんだろう。

ずっと前にハマった本がある。

イタリア・フィレンツェで絵画の修復士を目指す阿形順正は、

かつて愛していながら永遠の別れを選んだ最愛の恋人・あおいを

どうしても忘れることができずにいた。

順正の心に宿るひとつの希望、

それは10年前にあおいと交わした

“30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)で待ち合わせる”

という他愛もない約束だった…。

江國香織 X 辻仁成 それぞれが、男性目線・女性目線で書いた物語。

行ったことはないけれど、なんとなくその物語の美しい景色、

歴史ある景観、重厚感あふれる建物、

時間の止まった街、伝統ある仕事。

当時。何者にでもなれた私。

真剣に何かを成し遂げれば、何かになれるのに

でも、何を始めていいのか分からなかった。

くすぶって、熱くなりきれなかった私にとって

イタリアで恋する大人の恋愛の話しはとても刺激的だったし、

真剣に修復士の仕事に取り組む阿形の生き方を

うらまやしくも感じた。

私の多感な時代と重なる、イタリアのフィレンツェ。

ここに、私のお客様がいる。

付き合いはもう、3年になるだろうか。

彼は、必ずどこか旅行に出かけると、

旅先から絵葉書を送ってくれる。

それは、日本しかしらない私にとって

とても刺激的なことだし、

売り手の私にいつも感謝してくれる彼のことを

最初は怪訝に感じながら、でも最近は心待ちにしている。

会いたいね。会おうよ。

いつもそう言ってるんだけど、

結局お互い慌ただしくって要件だけで終わってしまってた。

そろそろ、本気で世界中のお客様に会いに行こうかと計画中です。

世界中のお客様のところに、会いに行く。

それが、叶いそうなのは本当に夢みたいだけど。

フィレンツェのドゥオモに立ち寄ったら、

10年前の自分を振り返ってみよう。

そこで私は、何か見つけることができるだろうか。

もう1つステージを上げる時期が、どうやら近づいてきたようです。


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