Amazonの買い物客は、ウォルマートで買い物をするのが安いとわかっていても、Amazonで商品を購入します。
これは、Amazon.comのPrimeがうまく働いているようです。
1000人を対象に実施した調査によると、買い物客がAmazonで商品を買うのは、Prime(年間99ドルの会員プログラム)が理由だと言います。
eコマースのテクノロジープロバイダーであるBranding Brandが、消費者の世帯の大部分を対象に調査を実施しました。
買い物客の31%がPrime会員が大きな理由であると応え、29%が主な理由として低価格であることを挙げました。
調査対象のうち、58%がAmazon Primeメンバーでした。
Amazon Primeは、2日もしくはそれより早い配送の無料や、ビデオや音楽のストリーミング、オンライン写真の保管、ショッピング特典をいち早く手に入れられるなどを会員特典として提供しています。
Amazonは、Internet Retailer 2016 Top 500 GuideのNo.1です。
インベストメント・バンキング・カンパニーであるコーウェン・アンド・カンパニー(Cowen&Co.)の推計によると、米国の消費者の約45%、つまり約4950万人の消費者がAmazon Prime会員である世帯に属しているそうです。
しかし、Amazonの買い物客の66%は、他の小売業者がより安価な翌々日配送を提供してくれればそちらで買い物をすると言い、60%は他の小売業者が翌々日配達の無料配送を提供した場合に他の場所で購入すると言い、さらに37%は小売業者にロイヤリティ報酬を提供すると答えています。
さらに、調査対象外の非Prime会員の37%は、ウォルマートストアーズ(トップ500の4位)がAmazonよりも安いと考えています。
さらに、Prime以外の顧客の45%は、Amazonで購入する主な理由はより安価な商品を見つけるためだと言います。
Branding Brandのデータは、CPC Strategy(デジタルマーケティング代理店)による最近の消費者調査を反映しています。
CPC Strategyは、価格と配送がAmazonから購入する主な理由であることも発見しました。
CPC Strategyが米国の18歳以上の買い物客1500人を対象とした調査では、53.3%は時々またはいつも他の場所で価格をチェックすると言い、18.2%は購入を決定する前にAmazonで価格だけをチェックすると答えています。
Branding Brandの調査によると、買い物客にはAmazonのモバイルアプリとモバイルウェブサイトも評判です。
Amazonの買い物客の60%が、モバイルデバイスを使って小売店で何かを買ったと答えています。
消費者の1%だけが、Amazon Dash ButtonsまたはデジタルアシスタントのAlexaを買い物に使うと答えています。
Dash Buttonsは、Wi-Fi接続機能と2つのボタンを搭載した小さな機器で、顧客のAmazonアカウントにリンクしてボタンを押すことで、事前に設定した商品を注文できます。
Alexaは、Amazonの音声起動スマートホームデバイスであるEchoに電力を供給するソフトウェアの名前です。
Amazon Dash Buttons、ご存知でしたか?
今回の記事の中に「アマゾンダッシュボタン」という機器がありましたが、どういうものか知ってましたか?
実際に機器はこんな感じのものです。
事前にアマゾンアカウントとリンクとWi-Fi接続の設定を完了しておくと、ボタンを押すだけで商品が注文できるというものです。
自分で好きな商品を設定できるわけではなく、商品は既にアマゾン側で決められていています。
もちろん、ボタン数が限られて複雑な操作はできないため、購入したい商品ごとに機器が1つ必要になります。
つまり、それぞれ1つの商品として
「ファブリーズ Dash Button」
「ソフラン Dash Button」
などが存在するので、ワンボタンで注文した商品の機器を買うということです。
ちなみに、機器は1つ500円です。
なかなかアグレッシブな試みですよね。
現在は日用品が12種類など計42種類があるそうですが、販売開始時は食料品・飲料品のダッシュボタンは売り切れになるほど人気を集めたそうです。
Prime会員なら即日配達も無料だし、足りないものがあればたったワンボタンで
その日の内に商品を手に入れられる。
ついに時代もここまで来たかという感じです。
ただ、問題もいろいろあります。
1番大きな問題は、時間指定ができないことです。
専業主婦の方であれば利用しやすいと思いますが、一人暮らしや共働きの方はなかなか利用が難しいです。
仕事の日であれば再配達は確実ですし、休みの日であれば、いつ届くかわからない商品のために1日家で待ってなければいけません。
かと言って時間指定するためにはアマゾンのサイトで設定しないといけませんし、それならそもそもダッシュボタンを使う意味がありません。
米国では2015年3月、日本では2016年12月に始まったばかりですので、まだまだ改善の予知は大いにあります。
今後に期待したい面白いサービスです。
エグゼクティブクラブ編集部
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