地球上で一番繁栄してる生物は?と聞かれれば、
大半の人が「人間」って答えると思うんだよね。
では、その人間というのは生物最強だから
これだけ数が増えたのかと言われればそうじゃない。
ライオンと1体1で向きあえば私自身勝てる自信ない。
海中でサメと向きあえば誰だって息を潜める。
人間の中でも子供や老人など弱い立場の人もいるし、
人生ずっとポテンシャルが高いワケでもありません。
強いから生き残ったのかといえば、答えはNOです。
ダーウィンの進化論によれば「適者生存」
強いから生き残るのではなくて、
もっとも環境に適応した種が生き延びるってこと。
ではなぜ、人間は地球上でもっとも個体数が増えたのか。
それは弱い人を守ったからと言えるでしょう。
世の中にはさまざまなセーフティーネットが存在します。
保育所やバリアフリーの施設など、
弱い人を守る環境があるから数が増えたんですね。
ビジネスの世界でいうと、出来ない人を
出来るようにするというのはセーフティネットより
少し簡単にできることです。
優秀な人だけが勝ち組になって
企業が繁栄するかといえば
全然そんなことはありません。
もちろん変化への対応も必要だけど、
それよりも弱い立場の人、
例えば新人さんをいかに早く育てるか。
そういうフレッシュな風通しがたくさんあると、
組織の血の巡りもよくなると思います。
「どうして自発的に行動するんですか?」
教える側、与える側の立場の人達は、
自分がだまってても勝手に動いてくれる人を探します。
だけど、なんの制約もなく勝手に動く人って、
みんな独立して会社を立ち上げちゃってるはずです。
もっと弱い人の立場に立って、
彼らが仕事を覚えやすい環境を作ってあげる。
そうすれば、伸び伸びと仕事できるようになるでしょう。
だから私はいつだって、強い人や仕事ができる人に
フォーカスを当てるのではなくて、弱い人や
出来ない人がどうすればできるようになるかを
日々考えています。
もちろん「保育所ないから働けない」とか
「仕事くれよ」と愚痴を言ってるだけの人は相手にしないけど。
やる気がある人に手を差し伸べる。
このバランスが良いんだよね。
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